tag:blogger.com,1999:blog-7232601650628170009.post9221817614592958941..comments2016-06-08T10:06:32.043+09:00Comments on Meaning in Language: 代名詞 it と that の使い分け:Kamio and Thomas (1998)optical_froghttp://www.blogger.com/profile/17248838653087153302noreply@blogger.comBlogger4125tag:blogger.com,1999:blog-7232601650628170009.post-56593213977541585462016-06-08T10:06:32.043+09:002016-06-08T10:06:32.043+09:00 紹介いただいたKamio and Thomas (1998) を読むと、かれらの言語論がいかに機能... 紹介いただいたKamio and Thomas (1998) を読むと、かれらの言語論がいかに機能論、形式論でしかないかが良く判ります。<br /><br /> フランス語文法でも東郷雄二氏などが、さかんに前方照応、後方照合などと論じていますが代名詞の機能を問題にしているにすぎません。「代理」も又機能に過ぎません。<br /><br /> 既知未知論は情報理論的発想で、かつて日本語の「は」と「が」の使い分けで、L<br />.W.Chaefが『意味と言語構造』で提唱した「古い情報」「新しい情報」を大野晋が借用した事例があります。紹介いただいた論文もこの発想の焼き直しに過ぎないことが判ります。<br /> この辺は下記を参照下さい。<br /> <「が」と「は」の使いわけ―大野晋の新しい論文を読んで―>三浦つとむ(雑誌『試行』NO.45 1976.4.)<br /> <代名詞の機能をめぐって>三浦つとむ(雑誌『試行』NO.37 1972.11.)■YAGURUMAhttps://www.blogger.com/profile/04469428274793980479noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-7232601650628170009.post-67566457918265657842016-06-06T22:13:28.420+09:002016-06-06T22:13:28.420+09:00 最後がコピペミスで申し訳ありません。正しくは、
「関係詞論-1-論の批判的検討」鈴木覺
ですが... 最後がコピペミスで申し訳ありません。正しくは、<br /> 「関係詞論-1-論の批判的検討」鈴木覺<br />ですが、『時枝学説の継承と三浦理論の展開 (言語過程説の探求) 』に「関係詞論―〈代名詞〉論の批判的検討」として収録されています。■YAGURUMAhttps://www.blogger.com/profile/04469428274793980479noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-7232601650628170009.post-52886318107837070142016-06-06T21:30:42.256+09:002016-06-06T21:30:42.256+09:00ご教示ありがとうございます.時枝はたいへん刺激的でおもしろいですね.勉強します.ご教示ありがとうございます.時枝はたいへん刺激的でおもしろいですね.勉強します.optical_froghttps://www.blogger.com/profile/17248838653087153302noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-7232601650628170009.post-34891348257174547512016-06-06T20:45:07.664+09:002016-06-06T20:45:07.664+09:00 言語論、意味論に興味を持ち拝読致しております。
この代名詞の使い分けの説明は西欧言語学の形式主... 言語論、意味論に興味を持ち拝読致しております。<br /> この代名詞の使い分けの説明は西欧言語学の形式主義的文法論の現象論に過ぎず、itとthatの意義の本質的相違を明かにすべきと考えます。<br /><br /> 時枝誠記は『国語学原論』で代名詞と呼ばれる品詞の本質は、話者と対象との関係認識の表現であることを明らかにしています。これを受け、宮下眞二は『英語文法批判』でit と thatについて次のように記しています。<br /><br /> it と thatは共に三人称、つまり話者と聞き手以外の対象に関する関係認識の表現です。違いは、thatが話者との距離の認識を含んでいるのに対して、itは話者との距離の如何に関わらず、実体を、その性的側面には拘わらず、単なる実体として第3人称関係で捉えて表現する。例――<br /> This is my watch;it’s a Swiss one. これは私の時計だ。スイス製だ。<br /> ‘Who’s that at the door?’――‘It’s the postman’ 「ドアの所にいるのは誰だい。」――「郵便屋さんだ。」<br /> つまり、itはthisやthatよりも抽象的だ。それ故に既に具体的に表現されたものやthisやthatで表現されたものを再び表現するのに用いられるのである。例――<br /> That’s it. それだよ。<br /> ~<br /> 日本語の中称代名詞「それ」は対象を話手との距離関係で捉えるが、英語のitには距離関係の把握はない。<br /><br /> さらに、thatが接続詞と解されたり、関係代名詞とされたりする誤りを正しています。関係代名詞という名称自体が本来は、同じ関係詞と呼ばれるべきです。また、it~that~構文のitとthatも関係詞(代名詞)であることを論じています。このような、本質を把握すれば例記されている動詞否定の文も自ずと明らかかと思います。<br /> 関係詞論については、は「関係詞論-1-論の批判的検討」他を参照下さい。■<br /> <br />YAGURUMAhttps://www.blogger.com/profile/04469428274793980479noreply@blogger.com